BLSプロバイダーコース
Basic Life Support
医療従事者レベルでの心肺蘇生法(一次救命処置:BLS)トレーニングプログラムです。
乳児・小児・成人の胸骨圧迫と人工呼吸、AEDによる除細動、AEDによる除細動、バッグバルブマスクによる人工呼吸法、また気道異物除去法と呼吸停止対応、チーム連携による救命初期対応をトレーニングします。
本コースは、病院内(IFP)と病院外(PHP)それぞれのビデオ教材が用意されており、希望に沿ったコースを選択いただけます。なお、病院内(IFP)でも病院外(PHP)でも、同一の認定カードが発行されます。
コース形態
AHA-BLSコースには、通常コース(完全対面方式)と、オンライン学習と対面コースのハイブリッド型であるHeartCode🄬BLSがあります。
通常コースは、全ての内容を対面形式で行います。
全ての内容を、段階を追って習得します。
インストラクターへの質問がしやすく、その場で不明点を解消しやすいメリットがあります。
HeartCode🄬BLSは、オンラインで事前学習と学科試験を終了させます。
対面パートはオンラインで学習済みの内容を一部除いて進行しますので、時間が短く概ね半日で終了します。
教本の2年間の購読ライセンス(電子書籍)が受講料に含まれます。そのため、通常コースに比べ料金が安くなるメリットがあります。
通常コース | HeartCode🄬BLS | |
事前学習方法 | 教本による予習を推奨 | オンライン学習(必須)2~3時間 |
対面コース所要時間 | 5~7時間 | 3~4時間 |
教本 | コース料金に含まれない | コース料金に2年間の電子書籍ライセンスが含まれる ※書籍版教本が必要な方は別途ご購入下さい |
学科試験 | 対面コース受講時 | オンライン学習時 |
実技試験 | 対面コース受講時 | |
料金 | コース料金+教本購入代 | コース料金のみで受講可能 |
修了証 | BLS Provider eCard |
概要
成人傷病者に対する人工呼吸と胸骨圧迫(心臓マッサージ)、AEDの使い方に加えて、乳児と小児のCPR、 気道異物除去など、最新のAHA蘇生ガイドラインに基づいた一次救命処置(BLS)のほぼすべてを網羅しています。
ひとりで行なう心肺蘇生法(CPR)の他に、ふたり以上の救助者がいた場合のより効果的な心肺蘇生法のトレーニングや、 医療機関で標準的に使われているバッグバルブマスクによる換気法など、 市民向け一般蘇生講習には含まれない高度な手技も訓練していきます。
特徴
アメリカ心臓協会 AHA の長年の経験と教育学的効果に基づいて開発された ”Practice while Watching(PWW)” という技法に基づいて、 DVD教材を使ってコースが展開されます。
ビデオ教材の中で映像として示されるデモンストレーションをみながら胸骨圧迫などの練習を行うことで、正しい手技・正しいテンポを身につけます。
当日は実際に体を動かす実技練習が中心のコースとなります。受講の機会をより効果的なものとするため、受講生の皆さんがマネキンを使った練習に専念できるよう、 講義時間は最小限に留めています。受講生は事前にテキストを熟読してくることが求められます。
コロナ渦における人工呼吸トレーニング
2019年以来、COVID-19の流行により、人工呼吸練習は省略される傾向にありますが、小児蘇生や溺水、呼吸のトラブルからの心停止では、救命のためには人工呼吸は欠かせません。
コロナ渦でも現実的なバッグバルブマスク人工呼吸を学べるプログラムとしても昨今注目されています。
受講対象者
当コース受講に際しては医療資格は必要ありません。興味と熱意がある人なら誰でも受講できます。
修了試験
実技試験・筆記試験(HeartCode🄬BLSではオンラインでの事前学習で行います)があります。
実技試験は一人法ならびに二人法の成人BLSとAEDスキルのチェック、一人法ならびに二人法の乳児BLSスキルのチェックを行います。
筆記試験は四者択一式で84%以上の正解が必要です。
修了証
本コースの全課程を修了し、筆記試験・実技試験に合格すると、2年間有効の AHA 公式 BLS Provider eCard が発行されます。 国際的に通用する英文表記の、医療従事者レベルの心肺蘇生技術(一次救命処置)認定資格です。
教材・その他
下記の教材(AHA公式テキスト)は受講生各自でご用意いただきます。
旧版であるG2015準拠テキストはお使いになれません。必ず最新のG2020版(下記表示参照)をひとり1冊ご購入ください。
BLSプロバイダーマニュアル AHAガイドライン2020 準拠 シナジー社刊
ポケットマスクの事前準備(購入)は不要です。